魯山人のお茶漬けには
「お茶漬けにするお茶は どんなのがいいの?」との
質問を時々いただきます
お茶漬けといっても だし汁を使ったものも多いですし
麦茶を使ったり、時にはウーロン茶を使ったりと
お茶漬けによって相性があります。 お茶の種類を
変えることによって 全く違ったお茶漬けに化けたりします
から それも楽しみの一つです
ところが、かの食と芸術の鬼 魯山人さんによれば
そうではないそうで お茶漬けの お茶について このように
書き記しています
「かける茶は番茶では美味くない。煎茶にかぎる。煎茶の香味と苦味とが入用である。少し濃い目の茶をかけると、調和がとれる。茶が薄くては不味(まず)い。だから、粉(こな)茶の上等がいいというわけになる。--------
お茶漬けには、熱湯を少しずつ注いだ濃い目のものを用いるのがよい。しかし、抹茶や煎茶にしても、最上のものを用いることが秘訣(ひけつ)だ。茶が悪いと、茶漬けの中に、なにが入っていようが駄目(だめ)である。
要するに、茶がよくなければ茶漬けの意義がない。」
魯山人さんは 苦味があり 香りのよい お煎茶が
お好みであったようですね
粉茶の上等とかかれていますが なかなか 美味しい
粉茶が少ないのが 昨今の現状です
お茶漬け店長は 深く蒸したお煎茶をお勧めします
深く蒸しているので 粉状になっていますが その分
コクがあり 濃い目に入れると苦味と香りのバランスが
良いものがあります
羽衣などは お勧めですね
熱いお湯で入れれば まさに魯山人好みになると
思いますので お茶漬けにぴったりです